Tactics/Key諸作品におけるファンタジー世界観〜時系列の共鳴・共振ないし円環構造,もしくは共時性〜(2)

第2章 Tactics/Key諸作品のファンタジー世界観Ⅰ―『ONE〜輝く季節へ〜』の場合―

1.あらゆる既成概念を拒絶する「永遠の世界」メカニズムの抽象性

  『ONE〜輝く季節へ〜』におけるファンタジー世界観は,プレイヤーキャラクターの折原浩平が他愛ない学園生活を過ごす日常描写(生活世界)と交差するようにその描写が挿入される,非日常的ないわゆる「永遠の世界*1にまつわる描写によって特徴付けられる。


夕焼けの帰り道。
オレは斜めから差す陽に向かって,空を見上げた。
……
真っ赤な世界。
…どこまでも続く世界だ。
 
それは確実な『予感』だった。
この場所を去って,どこに向かおうとしているのだろう。
この空だ…。
手足を伸ばしても,足を掻こうとも何にも届かない。
向かえる場所もなく,訪れる時間もない。
…永遠。
その言葉で繋がっていたのだ。
この空の向こうに,その永遠の場所がある。
あの日求めた世界だ。
世界はあのときから始まって,そこへ収束しようとしている。
そこへオレは向かおうとしているのだ…。
(『ONE〜輝く季節へ〜』長森瑞佳シナリオ・1月14日)

  まず,注意しなければならないのは,「永遠の世界」が発生する原理は決して,リアリズム的な諸概念に還元されてはならないということである。「永遠の世界」は,並行世界や心象世界,幻想,妄想,精神疾患,臨死といったあらゆる既成概念を拒絶する。「永遠の世界」は,抽象的・断片的な強い暗喩でしか描写され得ない*2
  にもかかわらず,いや,むしろだからこそ,ただ「ここにあるよ」と宣告されるだけで,物理的・地理的な場所として「永遠の世界」が実在することは,抽象的かつ不条理なまま―所与の前提として当然視されてしまうのであって,これこそが文芸様式としてのファンタジーたる「永遠の世界」の最大の特色である。要するに,「永遠の世界」の物理的・地理的な実在は,推定されるのではなく,看做されているのであって,一切の反証が許されていない*3
 

(1) 長森瑞佳シナリオを中心にした検討

  したがって,「永遠の世界」のメカニズムを具体的ないし整合的に解釈しようとしても,有効に機能することは決してない。たとえば,「永遠の世界」は,幼少期,「ぼく」(折原浩平)が妹の(折原)みさおと死別した直後,その悲しみに暮れる中で,


「泣いてるの…?」
そしてその町で,最初に泣いているぼくをみつけたのがその女の子だった。
晴れた日,曇りの日,小雨がぱらつく日…。
泣くぼくの隣には,彼女がいた。
「いつになったら,あそべるのかな」
毎日のように泣き伏すぼくを見つけては,話しかけてくる。
ぼくは口を開いたことがなかった。開いたとしても,嗚咽を漏らしただけだ。
もう空っぽの存在。亡骸だった。
それにもかかわらず,彼女はそこに居続けた。
いったい,その子が何を待っているのか,ぼくにはわからなかった。
「…きみは何を待っているの」
初めて,ぼくは話しかけた。
「キミが泣きやむの。いっしょにあそびたいから」
「ぼくは泣きやまない。ずっと泣き続けて,生きるんだ」
「どうして…?」
「悲しいことがあったんだ…」
「…ずっと続くと思ってたんだ。楽しい日々が」
「でも,永遠なんてなかったんだ」
そんな思いが,言葉で伝わるとは思わなかった。
でも,彼女は言った。
「永遠はあるよ」
そしてぼくの両頬は,その女の子の手の中にあった。
「ずっと,わたしがいっしょに居てあげるよ,これからは」
言って,ちょんとぼくの口に,その女の子は口をあてた。
永遠の盟約。
永遠の盟約だ。
(『ONE〜輝く季節へ〜』永遠の盟約)

ある少女と交わした他愛もない口約束―「永遠の盟約」のせいで発生したと示唆され,「永遠の世界」に在る少女について,他のシナリオでは「キミ」と二人称で呼びかけるだけだった「ぼく」が,長森瑞佳シナリオに限って,

今さら,キャラメルのおまけなんか,いらなかったんだ。
いらなかったんだ,そんなもの。
(どうして?)
おとなになるってことは,そういうことなんだよ。
(わからないよ)
わからないさ。
だってずっと子供のままだったんだから…
みずかは。
(………)
(『ONE〜輝く季節へ〜』永遠の世界Ⅸ)

その名を「みずか」と呼ぶことから,この「永遠の盟約」を交わした相手は幼少期の長森瑞佳ではないかという推測が強く働く。確かに,長森瑞佳シナリオを踏まえると,折原浩平と長森瑞佳の二人が,

「…どうしたら,浩平と一緒に遊べるのかなぁ…」
(『ONE〜輝く季節へ〜』共通シナリオ・12月1日)

という長森瑞佳の台詞に特徴される通り,まるで

「いつになったら,あそべるのかな」
(『ONE〜輝く季節へ〜』永遠の盟約)

という「永遠の盟約」時の「みずか」の言葉に支配されるかのように,幼なじみ同士の際限ない延長関係という固定的世界―しかもそれは折原浩平による記憶の混同を伴った亡妹・みさお代償関係でもある―に潜在的に囚われていて*4,このような折原浩平と長森瑞佳の潜在的な固定関係が終焉するとき,

そしていつしか遊びは終わることを。
(『ONE〜輝く季節へ〜』長森瑞佳シナリオ・バッドエンド・12月24日)


*折原浩平と長森瑞佳が恋人同士になってしまうと,否応なくして,二人の幼なじみ同士の際限ない延長関係=「遊び」は終焉する。
 
長森「うん。わたしは浩平ともっと遊びたかったけど,無理言えないもんね」
(『ONE〜輝く季節へ〜』共通シナリオ・12月17日)


*また,12月14日から12月17日までの期末テスト期間中,放課後になると長森瑞佳が一緒に遊びに行こうと誘いに来るが,その誘いを断って他のヒロインとの恋愛関係を優先すると,やはり彼女との幼なじみ同士の際限ない延長関係=「遊び」は終わってしまうことが,彼女の台詞によって暗示される。
その反動として「永遠の盟約」が「永遠の世界」へと一挙に顕在化する,という流れには一定の整合性が伴うように思われる*5
  ここで,折原みさおと幼少期の長森瑞佳に関する折原浩平の記憶の混同について補足しておくと,折原浩平はみさおの存在自体を無意識下封印している可能性が大きい。たとえば,上月澪と出会ったとき,折原浩平は彼女の名前の発音「みお」(「みさお」との一字違い)に「何か引っかかりを覚え」るものの,それ以上具体的に思い至ることがない*6。また,折原浩平は朝にめっぽう弱いはずなのに(だから,たいていは長森瑞佳が起こしに来て,急き立てられるように一緒に登校する),雨の降る日に限って「雨音が耳について離れない」*7と早起きしてしまい,しかもわざと一人で登校することがある*8。これもみさおの葬儀が「一日中降り続く雨の中でおこなわれた」*9というトラウマのせいだと思われるし,実際,雨が降ると折原浩平は「古傷が痛む*10のだ。
  そして,この見地に沿うと,いわゆるお菓子の国の王子様とお姫様を巡るたとえ話で,「その国に強制的に連れていかれる」「この世界では[…]いなくなる」と口にしてしまう人物が長森瑞佳であることも,実に据わりが良くなる。

浩平「すると,どうなると思う」
長森「女の子は選ぶんだろうね。その国に移り住むのか,あるいはここに残るのか」
選択肢なんてあるのだろうか…?
違う…。この物語には第三者が居たはずだ。
浩平「王子様がいるんだ,その国には」
長森「うん」
浩平「盟約を交わしていたんだよ。一緒に暮らすっていう」
長森「うん」
浩平「条件が変わった。すると,どうなると思う」
長森「うーん…そうなると,その国に強制的に連れていかれるんじゃないかな」
浩平「するとオレは…いや,女の子は,この世界ではどうなると思う」
長森「いなくなるんだよ」
オレは刹那,薄ら寒さを覚えた。
(『ONE〜輝く季節へ〜』長森瑞佳シナリオ・七瀬留美シナリオ・椎名繭シナリオ)

  また,長森瑞佳シナリオでは,折原浩平が12月19日に冗談のつもりで「ずっと前から好きだったんだ…オレと付き合ってくれ!」と長森瑞佳に告白すると,彼女はこれを真に受けて「え…?」「う,うん…いいよ」応じてしまうわけだが,こうして彼女との関係性が幼なじみ(潜在的には亡き妹の身代わり)から恋人へと変わってしまうと,彼は恋人としての長森瑞佳を徹底的に拒絶するようになる。こうした真逆的な彼の行動原理についても,幼少期の長森瑞佳が「永遠の盟約」―幼なじみ同士・亡き妹の身代わりとしての際限ない延長関係―の相手だったという上記の解釈を敷衍すれば,その原因を,

なんてこっけいなんだろう。
こんなに妹が苦しんでるときに,ぼくがしていることとは,一番離れた場所で,ただ立って見ていることだなんて。
(『ONE〜輝く季節へ〜』折原みさおについての追想)


こんな日に約束ごとがあるなんてのは,幸せな奴だけだ。
オレにはない。オレはそんな幸せな奴じゃないからな。
(『ONE〜輝く季節へ〜』長森瑞佳シナリオ・12月24日)


*クリスマス・イブの日に,恋人同士になったはずの長森瑞佳との待ち合わせから現実逃避する折原浩平の心境は,一見意味不明だが,これらの台詞を「自分は幸せになるべきではない」という諦念が顕現したものと捉えることもできる。
亡き実妹にとって「いい兄であり続け」ることができなかったという幼少期の兄としての挫折と罪悪感*11にまで遡るとともに,それをかろうじて慰謝し続けてきた長森瑞佳との擬似的兄妹関係喪失することへの恐怖にあるのだ,と把握することができ*12,その倫理的な当否をさておけば,きわめて説得的なものとなる。
  ちなみに,「永遠の世界」に在る少女の立ち絵は,どのシナリオの場合でも,長森瑞佳を幼くしたような面影を宿しており,他方で,

ころころ…。
微かな音がした。
それは確かにこちら側の音だ。
(『ONE〜輝く季節へ〜』永遠の世界Ⅱ)

「永遠の世界」で聞こえる物音からは,

「あ,でも大丈夫だよ。こうやって手のひら使えば…」
ころころ。
「お,みさお,頭いいな。でも少し爽快感がないけどな」
「そんな舌が素早くぺろぺろ動いたって,そうかいじゃないよ。これぐらいがちょうどいいんだよ」
ころころ。
「そうだな」
「お兄ちゃん,ありがとね」
 
喋りながら,ころころとカメレオンのおもちゃを手のひらで転がしていた。
ぺろぺろと舌が出たり入ったりするのを,みさおはくぼんだ目で,見つめていた。
 
「うん…」
ころころ。
ふたりが黙り込むと,ただカメレオンを手のひらで転がす音だけが聞こえてくる。
 
ぼくは壁を背にして立ち,ベッドに体を横たえる,みさおを見つめた。
ころころ…。
弱々しくカメレオンが舌を出したり,引っ込めたりしている。
ただそんな様子を眺めているだけだ。
………。
ころころ…。
「………」
………。
ころころ…。
「………」
(『ONE〜輝く季節へ〜』折原みさおについての追想)

みさおが生前,いつも手のひらでころころと転がしていたカメレオンのおもちゃが強く連想されるという点に着目すると,「永遠の世界」に在る少女には,折原みさおと幼少期の長森瑞佳の両名にまたがるような関連性―折原浩平にとっては両者に関する記憶の混同―があって,しかも,そこに彼女が「みさお」でなければ「瑞佳」でもなく,両者を折衷して「みずか」と呼ばれるべき必然を見出すことも可能となる。
  このような一連の解釈は,長森瑞佳シナリオ単独で適用される限り,一応の整合性が伴っていると優に認められるところである。
 

(2) シナリオ横断的な解釈の不可能性

  ところが,以上のような長森瑞佳シナリオに基づく解釈が,他のシナリオの場合にも射程を及ぼすかというと,途端に整合性があやしくなるといわざるを得ない。というのも,七瀬留美シナリオと椎名繭シナリオ*13はさておくとして,川名みさきシナリオ・里村茜シナリオ・上月澪シナリオ*14には,折原浩平を「永遠の世界」へと連れ去る少女が,それぞれ生活世界の側のヒロインの姿へとすり替わり,幼少期のそれとは別次元の「永遠の(再)盟約」を交わすかのような描写が含まれているため,もはや,その後「永遠の世界」で「ぼく」と共に在る少女が,なお「みずか」と呼ばれるべき存在だとは到底思えないのである。


そこは賑やかな場所だった。
沢山の言葉が混じって,その中から一つを取り出して聞き取ることはできなかった。
賑やかで,そして楽しそうな喧噪。
だけど…。
その場所には誰もいなかった。
ただ喧噪だけが響く,誰もいない場所。
鳴り止むことのない声。
整然と並んだ,無機質な椅子。
その一つにちょこんと腰かける少女。
オレに永遠があることを教えてくれた少女。
一際大きくなる喧噪。
気がついたとき,その少女の姿はなかった。
思わず周りを見渡す。
ガシャ!
喧噪に混じって,別の音が響く。
振り返ると,見慣れた制服を着た女の子と目があう。
  「……!」*15
びっくりしたような表情を覗かせ,そしてぺこりと頭を下げる。
これが,永遠のはじまり…。
「えいえんはあるよ」
「ここにあるよ」
(『ONE〜輝く季節へ〜』上月澪シナリオ・バッドエンド)


*折原浩平を「永遠の世界」へと連れ去る少女が,それぞれ生活世界の側のヒロインの姿へとすり替わり,幼少期のそれとは別次元の「永遠の(再)盟約」を交わすかのような描写の例。

こみ上げる涙が頬を伝って流れ落ちていた。
それは確かな確信だった。
あの日,オレの切望した世界がその向こうにあった。
オレはその世界に行くのだろうか…。
すると,この世界のオレはどうなるんだろうか…。
茜「…消えますよ」
点滅する横断歩道を,困った顔で指さしていた。
浩平「…ああ,そうだな」
(『ONE〜輝く季節へ〜』里村茜シナリオ・3月16日)


*折原浩平が永遠願望に心を奪われたとき,里村茜の「消えますよ」という偶然の符合では済まされない意味深な台詞で我に返る場面。このシナリオでは,お菓子の国の王子様とお姫様を巡るたとえ話が出てこない。
 また,共通シナリオ冒頭で「ぼく」が「永遠の盟約」の決定的瞬間として追想する

「えいえんはあるよ」
彼女は言った。
「ここにあるよ」
確かに,彼女はそう言った。
(『ONE〜輝く季節へ〜』プロローグ)

という会話についても,実は見過ごせない空白が存在する。というのも,「確かに,彼女はそう言った」と「ぼく」が確信している彼女の台詞―「ここにあるよ」―が,他の個別シナリオには全部登場するにもかかわらず,長森瑞佳シナリオにだけ存在していないのである。もっとも,長森瑞佳シナリオでは,「永遠の盟約」を交わした少女の台詞

「ずっと,わたしがいっしょに居てあげるよ,これからは」
(『ONE〜輝く季節へ〜』永遠の盟約)

と対称関係に立つ

これからもずっと,『一緒に居たい』ひとだから。
(『ONE〜輝く季節へ〜』長森瑞佳シナリオ・エピローグ)

という長森瑞佳の独白で終幕するというモチーフが採用されているため,「永遠の盟約」の少女との関連付けは別のアプローチから施されているということはできる。
  しかし,こうしてみると,やはり台詞一つをとっても,シナリオ横断的に「永遠の世界」に在る少女を「みずか」と特定することは難しいといわざるを得ない。したがって,「永遠の世界」に在る少女は,特定の固有名詞に還元されることなく,抽象的なままシンプルに“「永遠の世界」に在る少女”と呼ぶほかないという諸指摘*16は,確かに妥当している。あるいは,「永遠の世界」に在る少女は,折原みさおと幼少期の長森瑞佳ないし個別シナリオの各ヒロイン,計三者にまたがる関連性を有する存在なのだ,という余地がないわけでもない。
 

(3) 「永遠の世界」という呼称自体の抽象性

  さらにいえば,このような既成概念に還元し得ない高度の抽象性は,そもそも「永遠の世界」という呼称にすら及んでいる。本論では,ここまで便宜上,「永遠の世界」という呼称を用いてきたが,本来,実際のシナリオでは


その場所に,ふと親近感を覚える。
手を伸ばせば届きそうで…。
オレは精一杯身体全体で手を伸ばした。
永遠の世界に向かって…。
(『ONE〜輝く季節へ〜』上月澪シナリオ・バッドエンド)

そこは永遠の世界なんだから。
ずっと旅し続ける世界なんだから。
(『ONE〜輝く季節へ〜』長森瑞佳シナリオ)

わずか二箇所でしか,「永遠の世界」という呼称は登場していない。しかも,その言及のされ方は,特定の名称を明らかにするためというよりも,その世界を描写する上での便宜的な流れに過ぎないのである。他にも,「えいえんはあるよ」「ここにあるよ」*17というときの「えいえん」,「でも,永遠がほんとうにあることをオレは知っていた」*18 「それが,永遠のはじまり…」*19というときの「永遠」,「この空の向こうに,その永遠の場所がある」*20というときの「永遠の場所」,「永遠のある場所。…そこにいま,ぼくは立っていた」*21というときの「永遠のある場所」,「…もう一つの世界…」「その世界の空にも…」「…夕焼けが,あったらいいな…」*22というときの「もう一つの世界」,「この世界は終わらないよ」*23というときの「この世界」など,「永遠の世界」はもっぱら,漠然と指し示すことによって*24,あるいは,逆説的に語ることによって*25,かろうじて触れることが許されるに過ぎない。
  「永遠の世界」発生のメカニズムを具体的ないし整合的に解釈することはできないという冒頭の指摘は,以上のような諸検討の所産なのである。

*1:この呼称は本論における便宜上のものである。後述。

*2:相沢恵「永遠の少女システム解剖序論」(2000年,http://www.tinami.com/x/review/02/page7.html)による指摘。最近では,cogni「麻枝准の文体/序論」注釈11(同人誌『永遠の現在』327頁(2007年8月,C72,http://members.jcom.home.ne.jp/then-d/html/project.html)所収)による検討。

*3:火塚たつや「えいえんの在処―えいえんは届いたか?」(同人誌『永遠の現在』309頁(2007年8月,C72,http://members.jcom.home.ne.jp/then-d/html/project.html)所収)による検討が詳しい。

*4:then-d「Sweetheart,Sweetsland〜長森瑞佳論〜」(2006年8月初出,同人誌『永遠の現在』40頁(2007年8月,C72,http://members.jcom.home.ne.jp/then-d/html/project.html)所収)が具体的に検討している。

*5:拙稿「Tactics/Key諸作品におけるジュブナイル的主題の変遷と展開―通時性と共時性―(その1)」(同人誌『永遠の現在』272頁(2007年8月,C72,http://members.jcom.home.ne.jp/then-d/html/project.html)所収)より。

*6:ONE〜輝く季節へ〜』共通シナリオ・12月10日より。

*7:ONE〜輝く季節へ〜』共通シナリオ・12月2日より。

*8:そして,こういう日の折原浩平は,「永遠の世界」を知るもう一人の登場人物・里村茜が空き地に立ち尽くすところに遭遇することが多い。『ONE〜輝く季節へ〜』共通シナリオ・12月2日/12月5日/12月17日より。

*9:ONE〜輝く季節へ〜』折原みさおについての追想より。

*10:ONE〜輝く季節へ〜』共通シナリオ・12月22日より。

*11:生者が死人に対して抱く罪悪感は,「永遠に」取り返しがつかないかのごとく横たわる。

*12:くるぶしあんよ「兄の罪とその赦し〜『ONE』と『シスター・プリンセス』〜」(同人誌『永遠の現在』408頁(2007年8月,C72,http://members.jcom.home.ne.jp/then-d/html/project.html)所収)による詳細な検討。

*13:長森瑞佳シナリオ・七瀬留美シナリオ・椎名繭シナリオの執筆者は,三編とも麻枝准氏(シナリオライター,Tactics→Key)だといわれている。

*14:川名みさきシナリオ・里村茜シナリオ・上月澪シナリオの執筆者は,三編とも久弥直樹氏(シナリオライター,Tactics→Key→フリー)だといわれている。

*15:上月澪は音声障害者であるため,発話することができないのだが,これは折原衡平と彼女が初めて出会ったときの台詞である。『ONE〜輝く季節へ〜』共通シナリオ・12月9日より。

*16:火塚たつや「えいえんの在処―えいえんは届いたか?」注釈3(同人誌『永遠の現在』309頁(2007年8月,C72,http://members.jcom.home.ne.jp/then-d/html/project.html)所収),cogni「麻枝准の文体/序論」注釈34(同人誌『永遠の現在』329頁(2007年8月,C72,http://members.jcom.home.ne.jp/then-d/html/project.html)所収)による。

*17:ONE〜輝く季節へ〜』プロローグより。

*18:ONE〜輝く季節へ〜』』ノーマルエンドより。

*19:ONE〜輝く季節へ〜』川名みさきシナリオより。類似表現は里村茜シナリオ,上月澪シナリオにもある。

*20:ONE〜輝く季節へ〜』長森瑞佳シナリオより。類似表現は七瀬留美シナリオ,椎名繭シナリオにもある。

*21:ONE〜輝く季節へ〜』プロローグより。

*22:ONE〜輝く季節へ〜』川名みさきシナリオ・バッドエンドより。類似表現は里村茜シナリオ,上月澪シナリオにもある。

*23:ONE〜輝く季節へ〜』永遠の世界Ⅶより。

*24:cogni「麻枝准の文体/序論」注釈11(同人誌『永遠の現在』327頁(2007年8月,C72,http://members.jcom.home.ne.jp/then-d/html/project.html)所収),今木「『えいえんのせかい』?」(2006年4月,http://d.hatena.ne.jp/imaki/20060401)による検討。

*25:拙稿「Tactics/Key諸作品におけるジュブナイル的主題の変遷と展開―通時性と共時性―(その1)」(同人誌『永遠の現在』270頁,290頁(2007年8月,C72,http://members.jcom.home.ne.jp/then-d/html/project.html)所収)による指摘。