テレビアニメ『CLANNAD』(BS-i)第03話「涙のあとにもう一度」ネタバレおぼえがき(その1)

 関東圏・TBSでの放送から3週間遅れ(実質4話遅れ)の挙句,さらにBS-iでの放送からタイムラグがあるという,ひどく執筆のモチベーションが下がりっぱなしな箇条書き。何が得られるのかは,やってみないと分からない。長文を速記できる才能がほしい(切実に)。でも,がんばる。一応,テレビアニメ版・京アニCLANNAD』に関する言及のつもりである。(それでも原作のネタバレ注意)
 
 

1.ひとりぼっちの少女は言った―よくできたね,と〜生活世界と幻想世界Ⅱが指し示そうとするもの〜

 今回の検討は,第2話「最初の一歩」が“つづく”と引き取られたからには,第3話「涙のあとにもう一度」を第2話「最初の一歩」からシームレスに把握して,徹底的に深読みしてみようと試みるものである。したがって,今回の話題は,第2話「最初の一歩」Bパート後半についてから始まる。
 


 

【春原】「しかし,演劇部ねぇ」
【春原】「お前がまた部活なんて忌まわしいものに興味を持つなんて,驚いたよ」
【春原】「おまえ,部活してる連中なんて,吐き気がするほど嫌いって思ってたんだけどねえ」

(TVA・京アニCLANNAD』第2話「最初の一歩」Bパート)

 第2話「最初の一歩」Bパート後半,岡崎朋也が部活を嫌っているという事情が春原陽平によって明かされる。このとき,不良*1のはずが実はお笑い担当春原陽平にしては,珍しく嫌味な含み笑いを浮かべており,彼が岡崎朋也の「退屈しのぎ」にシニカルな感想を持っていることが察せられる。他方で,岡崎朋也のほうも,春原陽平に対する接し方としては珍しいことに,攻撃的な視線を向けており,右手の握りこぶしを震わせて,殴ってやりたい衝動に駆られるほどの様子を見せる。きっと,岡崎朋也にとって,部活絡みのことはよほど触れられたくない話題なのだろう。
 それにしても,このやり取りをするときの二人だが,岡崎朋也春原陽平が話し続ける間,彼に対する威嚇的な視線を投げ付けたままであり,春原陽平のほうも,皮肉調の言葉を途中でつぐんだりはしない。平素,結構投げやりな会話しかしていないにもかかわらず,ここで互いに譲れない態度を突き付け合うということは,岡崎朋也だけでなく,春原陽平にとっても,部活関連の話題には何か頑ななタブーがあるという暗示なのかもしれない。

【古河】「岡崎さん…」
【朋也】「うっ…」
【古河】「岡崎さん,部活が嫌いなんですか?」
【朋也】「なっ…なんでもない。つまらない話だ」
【古河】「………」

(TVA・京アニCLANNAD』第2話「最初の一歩」Bパート)

 そんな春原陽平との会話は,古河渚に聞かれてしまっていた。ちなみに,古河渚岡崎朋也に呼びかけるのは,春原陽平が立ち去ってから間がない。ということは,春原陽平は,古河渚が近付いてきたのを知って,彼女のことをさりげなく無視しながらいなくなったことになる。この頃の春原陽平にとって,古河渚は赤の他人でどうでもいい存在だということの証左である。
 それはさておき,古河渚から呼びかけられた岡崎朋也は,背中越しに一瞬動揺し,それから彼女の方へと振り向く。威嚇的だった表情が素に戻る。古河渚から訊ねられた彼は,笑顔を作ってまでして,話題をごまかそうとする。できることならば彼女には自分の抱え込んでいる裏事情を知られたくないという気持ちが,岡崎朋也にはあるらしい。
 そんな岡崎朋也の態度を見て,古河渚は,またしても疎外感を抱え込む。ここで,不安そうな無表情を繰り越しながら,直前のそれよりも遠ざかって,今度は無言の彼女を捉えたカメラアングルが約3秒固定されており,その印象付けが図られている。このとき,古河渚が抱え込んだのは,その日の掃除時間中にクラスメートから置き去りにされた疎外感に加えて,さらに岡崎朋也からも感じ取ってしまったという二重の疎外感である*2。ありていにいえば,“岡崎さんを,演劇部の再建に無理やり付き合わせているのではないか”ということなのだろうが,この辺り,台詞の重みは全然違ってくる。

【古河】「気が付くとわたしひとりで…」

(TVA・京アニCLANNAD』第2話「最初の一歩」Bパート)

【古河】「わたしも,仲間に入れてもらいたいです」

(TVA・京アニCLANNAD』第2話「最初の一歩」Bパート)

 このわだかまりは,古河渚だけでなく,岡崎朋也も気まずいと思ったのだろう。その日の夕方,古河家の隣の公園のベンチに座った二人は,「だんご大家族」の話題が途切れたとき,不意に一瞬,黙り込んでしまう。

【古河】「今は元気になりました。岡崎さんのおかげで」
【朋也】「………」
【古河】「………」
【朋也】「………」
【古河】「………」

(TVA・京アニCLANNAD』第2話「最初の一歩」Bパート)

 最初に,岡崎朋也がふと視線を外し,次いで,古河渚も視線を外す。ほんの一瞬のことだが,所在なさげに二人は沈黙してしまった。ここで,原作と比べれば鬱屈していない岡崎朋也は,古河渚が妙に気を遣わないようにと,意を決して自分の身の上話を少しだけ切り出す。

【朋也】「…さっきの話だけどさ」
【古河】「はい?」

(TVA・京アニCLANNAD』第2話「最初の一歩」Bパート)

 すなわち,岡崎朋也バスケットボール部)と春原陽平(サッカー部)は,今の高校にスポーツ推薦で入学したのだが,「ただ,入ってすぐ辞めちまったんだ。…ちょっと事情があってさ」ということを,岡崎朋也古河渚に打ち明ける。岡崎朋也は,バスケットボールを嫌いになったから辞めたわけでもないとだけ言及し(このとき,他意がないということを示すため,岡崎朋也はわざわざ笑顔を作ってみせる),とにかく自分は部活自体を嫌っているわけではないので,古河渚が自分を妙に気遣う必要はないということを伝えようとする。

【古河】「岡崎さん,それなら明日の放課後,わたしとバスケやりませんか?」
【朋也】「え…」
【古河】「わたし,こう見えても運動神経いいんです」
【古河】「放課後,グラウンドで待ってますから」
【朋也】「あ,いや…俺は…」
【古河】「バスケ,やりましょう?」
【朋也】「………」

(TVA・京アニCLANNAD』第2話「最初の一歩」Bパート)

 古河渚としては,自分の演劇部再建に付き合ってもらっているお礼に,部活を辞めたけれど嫌いになったわけではないというバスケットボールを彼と一緒にしたいというだけなのだが,これに対する岡崎朋也は声色が変わり,しかも口ごもってしまった(おまけに,弱気な表情まで浮かべてしまう)。結局,彼は行くとも行かないとも返事しなかったようだが(というより,古河渚の笑顔に押し切られてしまった),ここで自分がバスケ部を辞めた理由を明かせなかったということは,岡崎朋也の中で,その核心に触れたくないという拘泥は相当根深いものがあるのだろう。つまり,古河渚だけでなく岡崎朋也の内面にも逼迫した一面があるということである(ちなみに,このとき岡崎朋也が右肩の話題を切り出せないからこそ,それが彼にとっての挫折であり,トラウマたり得るわけである。したがって,この場面で規範解釈を持ち出すのは適当でない)。
 


 


(TVA・京アニCLANNAD』第2話「最初の一歩」Bパート)

 ちなみに,Tactics/Key諸作品では,雨(雪)の中待ちぼうけを喰らうのは様式美なので,これ自体はありのままを視聴すれば足りる(え)。たとえば,『ONE〜輝く季節へ〜』長森瑞佳シナリオや里村茜シナリオの折原浩平。テレビアニメ化されたタイトルならば,TVA・京アニKanon』でも,相沢祐一が駅前のベンチで何度も雪に埋もれていたものである。もっとも,濡れそぼってぶっ倒れてしまったのがヒロインのほうだというのは,今回の古河渚が初めてではないだろうか*3
 それはさておき,翌日,土曜日の授業をサボった岡崎朋也は,春原陽平の部屋に入り浸って,そのまま放課後を迎えてしまう。ここでのカット割りは,岡崎朋也はグラウンドに赴くことをためらいながらも,実は古河渚との約束が気になって仕方がないという描写に集中している。


(TVA・京アニCLANNAD』第2話「最初の一歩」Bパート)

(1)昨日の約束を回想する岡崎朋也/(2)岡崎朋也の視点からの回想シーン/(3)〜(5)と一貫して,岡崎朋也の視線が窓の外に向く/(6)岡崎朋也の視点から映る窓の外/(7)やはり窓の外に気を取られる岡崎朋也/(8)御丁寧にも,春原陽平に「さっきから,なに,外,気にしてんだよ?」と言わせて,これを強調している

 他方で,古河渚が頑なにグラウンドで待ち続けた心境を推察することは結構難しい。そこで,今回も岡崎朋也と古河渚の立ち位置と距離感から二人の関係性を見返すことにしてみたい。


(TVA・京アニCLANNAD』第2話「最初の一歩」Bパート)

 ここでは,いったんは知らず知らずのうちにあれほど近接した二人の距離感が遠のいたところから,しかも,岡崎朋也が校門へと続く坂道を登って,古河渚の許に辿り着くという第1話「桜舞い散る坂道で」アバンタイトルを再現するかたちで,“家を飛び出して,さ迷う岡崎朋也/走り着いた先に,いつもいる古河渚”のモチーフが繰り返されている。
 ただし,今回のそれがこれまでと違うのは,岡崎朋也はその先に古河渚がいるかもしれないことを知っており,古河渚岡崎朋也がここへ来るかもしれないことを知っているという点にある。と同時に,二人の間には,先に指摘した通り微妙なわだかまりが生じている。ならば,それらを「全部まるめ」*4た上で,岡崎朋也を待ち続けようと頑張った古河渚の心境を推し量るしかないだろう*5
 


 


(TVA・京アニCLANNAD』第2話「最初の一歩」Bパート)

 さて,できることなら自分の古傷を隠しておきたかったはずの岡崎朋也も,少し悲しげな表情を浮かべつつも,渡されたボールを受け取り,バスケのシュートを見せる覚悟を固めざるを得なくなってしまった。

【朋也】「右腕が上がらないんだ…」
【古河】「えっ…」
【朋也】「中学三年のときに,親父と喧嘩して,右肩を痛めたんだ」
【朋也】「…肩から上に,上がらない」
【古河】「あ…」
【朋也】「もうバスケはできないんだよ,俺は」

(TVA・京アニCLANNAD』第2話「最初の一歩」Bパート)

 こうして,岡崎朋也は,あれほど他人に触れられたくないと頑なに拘泥してきた自分の弱みを,古河渚に対して曝け出すことになったわけである。もちろん,彼のなかで自分の嫌な過去を掘り返したくないという気持ちは大きかったはずである。すべては済んでしまった,取り返しの付かないこと。古傷を痛めるだけで,どうすることもできない。それに,本当の理由を教えるとかえって古河渚を傷心させるかもしれない。しかし,それでも,彼のことを雨の中で待ってくれた古河渚の頑張りに真剣に応えるためには,彼女の許に駆けつけるしかないし,彼女に自分のシュートを見せるしかなかった。
 その結果として,岡崎朋也岡崎朋也で,ぐちゃぐちゃのグラウンドに膝を着き,両手を伏して崩れ落ちる。古河渚古河渚で,案の定,罪悪感を覚えるまま,その場に(熱発のせいで)卒倒してしまう。にわかに風雲急を告げたところで,第2話「最初の一歩」の描写は途切れてしまったわけだが,結局,岡崎朋也にとっての,(うそぶくことなく)自分の明確な意思に基づいて踏み出した古河渚への「最初の一歩」は,作中で,どのように意義付けされることになったのだろうか。
 


 
 ここで,第2話「最初の一歩」Bパートから第3話「涙のあとにもう一度」アバンタイトル連続的に把握してみると,(古河渚を相手に)「最初の一歩」を踏み出した岡崎朋也にかけられるべき言葉を,これ以上なく,確信することができるのである。なぜならば,第3話「涙のあとにもう一度」アバンタイトルで,幻想世界の少女は告げてくれるのだから―。

 

…よくできたね。

 

 第1話と第2話で映像化された“幻想世界Ⅰ”が原作ゲーム版の地書き再現を割愛気味だったのに対して,第3話アバンタイトルの“幻想世界Ⅱ”は,一転,原作ゲーム版では地書きで触れられるだけだった情景を,極めて忠実に映像化している*6。確かに,幻想世界と生活世界*7との関連性については,時系列の前後や物理的・地理的な位置付けは,今のところ明らかではない。しかし,生活世界の描写の途中に幻想世界の描写が挿入され,交互叙述形式が続いていることを踏まえると,対比と連続を通じて,二つの世界の間に対称関係が成立する可能性が仄めかされ続けていることになる(第1話の場合第2話の場合)。

(そして,数歩先で手を叩いた。)*8
(僕は彼女に向けて,歩き始める。)
(そう…僕は歩く練習をしていたのだ。)
(彼女が手を叩いている。)
(歩こう。)
(けど,足は思い通りに動いてくれない。)
(また,前のめりに倒れ込んだ。)


(TVA・京アニCLANNAD』第3話「涙のあとにもう一度」アバンタイトル“幻想世界Ⅱ”)

 直前の第2話「最初の一歩」Bパートから引き継ぐならば,“膝を着き崩れ落ちた,右肩の上がらない”岡崎朋也と“前のめりに倒れこんだ,全身の関節がオンボロに軋む”「僕」(ガラクタ人形),“待ち続けていた,ひとりぼっちな”古河渚と“辿り着く先にいる,孤独な”幻想世界の少女―それぞれの関連付けが再度促されている。こうしてみると,生活世界の岡崎朋也が土砂降りの雨の中で両手を着いてうなだれるという一見大げさな振る舞いも*9,“幻想世界Ⅱ”のガタクタ人形が曝け出すボロボロな挙動に照らし合わせると,ある意味で必然めいた演出だったとすらいえるかもしれない。
 軋む関節に束縛された不器用な動作しかできない幻想世界のガラクタ人形は,何度も何度も転ぶ姿を無様に晒しながらも,ついに幻想世界の少女の許まで辿り着く。すると,彼女は「僕」を抱きしめてくれ,ただ一言,褒めてくれるのだった。

(それでも繰り返し,彼女は僕の手を引いて立ち上がらせてくれた。)*10
(何度目の歩行になるのか。)
(ようやく,彼女の前まで辿り着くことができた。)
(彼女は彼女の背丈の半分しかない僕の体を抱き留めてくれた。)
【少女】「…よくできたね」

(TVA・京アニCLANNAD』第3話「涙のあとにもう一度」アバンタイトル“幻想世界Ⅱ”)

 実際には,生活世界の岡崎朋也は,倒れた古河渚を古河家まで運び込んだ後,古河秋生(あっきー)から褒められているのだが,彼は自分の行いを素直に肯定する気にはなれないでいる(もっともなことではあるのだが)。古河渚は熱発で寝込んでいるし,この二人にとって,初めて二人が自分の意思で向き合った「最初の一歩」が良いことだったのかどうかは,この時点ではお互いに量りかねているのが実情である。

【秋生】「なんにせよ,おまえが運んでくれたおかげで,大事にならずに済んだ」
【秋生】「ありがとうよ」
【朋也】「いや,悪いの俺だから…」

(TVA・京アニCLANNAD』第3話「涙のあとにもう一度」Aパート)

 岡崎朋也の主観が反映されていて,回想シーンでの古河渚の画が,実際よりも暗くなっている。

 しかし,“幻想世界Ⅱ”の“どんなに無様に倒れ続けようとも,少女の許に辿り着く”モチーフを,岡崎朋也古河渚にとっての,互いの「うれしいことも悲しいことも全部まるめて」*11正面から向き合う「最初の一歩」の対比と暗喩として受けとめるならば,それはもちろん肯定されるべきなのだ,という仄めかしがあらかじめ示されていたことになるわけであり,TVA・京アニCLANNAD』のシナリオ構成の周到さを窺い知ることができるだろう(“幻想世界Ⅱ”をこのタイミングで挿入したのは,テレビアニメ版のオリジナル解釈である)。
 さらにいうと,この仄めかしは,岡崎朋也古河渚が高校の中庭の木の下で再会する前,念入りなことに,もう一度繰り返されている。

【作業員】「人の日常とは,傷つけ合いの繰り返しだ」
【作業員】「他人を疑うことも無理はない」
【作業員】「けど,何もかも信じられなくなったら…それは,他人の愛を感じられなくなることと同じだ」

(TVA・京アニCLANNAD』第3話「涙のあとにもう一度」Aパート)

 岡崎朋也が昨日の出来事を回想しながら歩き,塞ぎ込んだ直後に,芳野祐介が初登場。狙ってるとしか思えないタイミング。

 「なんてクサいセリフを堂々と言ってのける」芳野祐介が,実は結構,核心を突いたところを語っている。Tactics/Key諸作品では,一見コミカルでスルーしそうになる描写に実はシリアスな側面が内包されているという叙述スタイルが類出しており,この芳野祐介・初登場シーンもその一例に当たる。
 


 
 ところで,今回は,古河渚岡崎朋也の対比と暗喩として,幻想世界の少女と「僕」(ガラクタ人形)の把握を試みているわけだが,よくよく考えてみると,この構図に若干の違和感を覚える向きもあるかもしれない。というのも,この頃,生活世界では,「わたし,いつも岡崎さんに助けられて…」*12という古河渚の台詞に端的なように,岡崎朋也が彼女の演劇部再建を一方的に助力する図式が目立っているので,少女の側が励まし,褒めるほうに立つ“幻想世界Ⅱ”とは主客が整合していないように見えるからである。
 にもかかわらず,“幻想世界Ⅱ”があえて,励まし褒める側を少女に据えて,励まされ抱きしめられる側をガラクタ人形の「僕」に割り当てたということは,演劇部の再建に協力することを通じて,実は岡崎朋也のほうこそが,古河渚から助けられているかもしれないという相対化の視点を喚起させる狙いもあるということだろう。
 ちなみに,これはまったくの余談になるのだが,

(彼女は彼女の背丈の半分しかない僕の体を抱き留めてくれた。)*13
【少女】「…よくできたね」

(TVA・京アニCLANNAD』第3話「涙のあとにもう一度」アバンタイトル“幻想世界Ⅱ”)

このカット画を視たとき,原作ゲーム版の『CLANNAD』について,”AFTER ATORY 1周目”ラストの一枚画と,”AFTER ATORY 1周目”と“幻想世界Ⅱ”の因果上の前後関係についての仮説の両方を知っていると,思わず息を呑んでしまうのはなぜだろうか?(文責:ぴ)
 
 

4.世界の見方が広がり始めた岡崎朋也〜生活世界と幻想世界Ⅱが指し示そうとするもの〜

 

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*1:といっても,進学校での相対的落ちこぼれに対する周囲からのラベリングが大きいように思われるが。

*2:こういう解釈は,原作ゲーム版とエピソードの順番が差し替えられているテレビアニメ版で初めて可能になるものである。

*3:ONE〜輝く季節へ〜』の里村茜もある意味,雨の中待ちぼうけを喰らってぶっ倒れるが,もともと待ち人自体がいなかったようなものだしなあ。

*4:TVA・京アニCLANNAD』EDテーマソング「だんご大家族」歌詞より。

*5:過去のTactics/Key諸作品で類似するのは,『Kanon水瀬名雪シナリオのラストで,駅前のベンチで雪に埋もれながら待ち続ける相沢祐一の心境だろうか。こちらは男の心境になってしまうが。

*6:原作ゲーム版の該当箇所と照らし合わせてみると,このことはよく分かる。

*7:岡崎朋也たちが日常的な学園生活を過ごしていく世界。

*8:括弧書きの行の地書きは,テレビアニメ版にはないが,相応する映像描写がある分を,原作から補ったものである。

*9:TVA・京アニCLANNAD』第2話「最初の一歩」Bパート。

*10:括弧書きの行の地書きは,テレビアニメ版にはないが,相応する映像描写がある分を,原作から補ったものである。

*11:TVA・京アニCLANNAD』EDテーマソング「だんご大家族」歌詞より。

*12:TVA・京アニCLANNAD』第2話「最初の一歩」Bパート。

*13:括弧書きの行の地書きは,テレビアニメ版にはないが,相応する映像描写がある分を,原作から補ったものである。